Remote Workstation Card(RWC)

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Teraチップを搭載したPCoIP専用カードです。「ホストカード」とも呼ばれています。

GPUのDPもしくはDVIの出力をデジタルキャプチャーし、フレームの差分データを、暗号化、圧縮、しクライアントへ送ります。

Teraチップには、2ポートキャプチャーに対応したTERA2220と4ポートキャプチャに対応したTERA2240があります。

主なスペック

TERA2220TERA2240
入力ポート数miniDPx2 miniDPx4
ボードサイズPCIx1, Low ProfilePCIx1, FHHL
最大解像度1x 3840×2160 (DP接続時のみ)
1x 2560×1600
2x 1920×1200
2x 3840×2160 (DP接続時のみ)
2x 2560×1600
4x 1920×1200
最大フレームレート60fps
4K表示の場合は30fps
60fps
4K表示の場合は30fps
LANRJ45 1GbpsRJ45 1Gbps

GPUとの接続は、DP-miniDP、もしくはDVI-miniDP変換の専用ケーブルを使用します。

注意:DVI-miniDPの変換を、形状が同じだからと言って一般的に売っている反対方向のケーブルを使用する事は出来ません。DPへの変換は専用のチップを介して行いますので、変換する方向が決まっています。miniDP-DVI(オス)はあまり一般的なケーブルではないですが、全く売っていないわけではないおで気を付けてください。

PCoIPの処理を単体で行う為、ホストPCのCPU、GPUなどのリソースをほぼ使用しません。

USBとサウンドの機能が搭載されていますが、OSのインボックスドライバーで動作動作するため、基本的にドライバーのインストールは必要ありません。しかし、OS側が用意していない場合はキーボードやサウンドが使用できません。
これらの理由で、MacOSには対応していません。

動作保証はされていなませんが、映像だけキャプチャーし転送するだけであれば、PC以外の映像も転送可能です。

RWCの設定

WebブラウザからRWCのIPアドレスを開いて設定を行います。

Management Consoleを使用すると、複数のゼロクライアントの一括設定、ファームウェアアップ、自動セットアップなどが行えます。

対応OSとドライバー

OSへの依存が少ないとはいえ、基本的にはインボックスドライバーを使用するため、OSの制限はあります。また、各種ドライバーもOS依存の物があります。詳しくは、最新版の「Administrator’s Guide」を参照してください。

ドライバーに関しては,以下の物がありますがいずれもオプションで必要な方はインストールしてください。

Remote Workstation Card Software

下記のような機能が必要なければインストールする必要はありません。ただし、VMware Horizonのブローカーを使って管理する場合は必須になります。こちらに関してはVMware Horizonのマニュアルを参照してください。
また、ソフトウェアクライアントからアクセスする場合も必須となります。

  • ローカルカーソルとローカルキーボード(狭帯域、高遅延の環境下でキーボードやマウスの動作を支援)
  • 切断したときにロック自動的に画面に移行
  • ホストPCのLANポートを使ったWake-on-LAN
  • セッションの切断
  • ホストのセッション統計と接続情報の表示
  • WoLの為のNICの選択
OSバージョン
WindowsWindows10 64Bit
LinuxCentOS 7.7 (kernel 3.10.0-1062.el7), GNOME/KDE
RHEL 7.5 (kernel 3.10.0-229), GNOME/KDE
対応OS

Remote Workstation Card Agent

このソフトウェアは、CASMやサードパーティー製のコネクションブローカー機能を使用するときに必要です。

また、ソフトウェアクライアントからダイレクトアクセスする場合も必要になる場合があります。

OSバージョン
WindowsWindows 10 20H2、21H1(64ビットProfessionalおよびEnterprise)
Windows Server 2016、2019(シングルユーザーのみ)
LinuxRHEL/CentOS 7.7, 7.8, 7.9; RHEL
Rocky Linux 8.3, 8.4
対応OS

ファームウェアのアップデートについて

最新のファームウェアは、Teradici社のサポートサイトからダウンロードできます。

以前は無償でダウンロードできましたが、現在はファームウェアのダウンロードをするためにライセンスを購入する必要があります。

必要なライセンスはCASのライセンスになります。CAS Plusのライセンスは必要ありません。

ただし、RWCの購入1年以内にTeradiciに申請すれば1年分のライセンスは無償で発行されます。2年目以降もバージョンアップしたい場合は、更新してください。

なぜライセンスが必要なのか?

今まで必要なかったライセンスがなぜ必要になったのかと疑問に思われるかもしれません。

ゼロクライントとホストカードの設定で使用している場合は、ファームを上げずに壊れるまで使い続けても問題ないでしょう。

ホストカードへのアクセスがクライアントソフトウェアだったり、 CASMのコネクションブローカーを経由して接続する場合、「Remote Workstation Card Agent」が必要になりますが、これらはライセンスを所持しているユーザーしかダウンロードで来ません。

同様に、「Remote Workstation Card Software」のダウンロードもライセンス保持者でないと出来ないようになったので、仮にホストカードへのダイレクトアクセスでagentを使用しないとしても、ライセンスが必要になります。

上記のような理由でライセンスは必須になりました。

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