Teradici CAS プロダクツ

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TeradiciのCASには、プロダクツとサブスクリプションがあります。

ここでは、プロダクツの種類について説明します。プロダクツは基本的にソフトウェアですが、ライセンスがないと使用できません。ライセンスはサブスクリプションで提供されています。

サブスクリプションについて知りたい場合は、こちらを参照してください。

Cloud Access Software(CAS)は、Remote Workstation Card(RWC)のソフトウェア版です。

RWCが、ホストPCにほとんど負担をかけなかったのに対してCASはCPUやGPUなどを使って、RWCと同等の働きをします。ソフトウェアですので、ホストPCのCPUやGPUの性能が悪いとパフォーマンスが落ちる可能性があります。

もっとも、今までそのような場面に出くわしたことはありませんが・・・

先ほどからCASといっていますが、正確にいうと、CASはソフトウェア単体ではありません。

CASそのものには以下の物が含まれています。

  • Teradici CASにかかわるアプリケーション(PCoIP Agent, PCoIP Client, CAS Manager, Local License Server)をダウンロードして使用する権利
  • Teradiciによる24x365のサポート(ただし英語のみ)
  • ゼロクライアント、RWCのファームウェアのアップグレードの権利
  • βテストへの参加の権利

この中で、画面を転送するのは「PCoIP Agent」になります。

CASとRWCってイコールじゃないよね? って思うかもしれませんが、RWCも上記の項目と同じ権利があらかじめ含まれています。ただし、1年分ですので、翌年以降もファームウェアのアップデートがしたい場合はCASを購入する必要があります(Teradici CAS サブスクリプションを参照)。

PCoIP Agentには、GPUを使わない仮想環境用の「Standard Agent」とTeslaやQuadroなどのNVIDIA GPUを使用した環境用の「Graphics Agent」の2種類があります。

それぞれの違いについては、個別に説明します。

Graphics Agent

Graphics Agentは、GPUを搭載した物理WSや、仮想WSで動作させます。

GPUのフレームバッファ上に展開されているデスクトップのデーターをキャプチャ、圧縮、暗号化してクライアントに送ります。

3種類のコーデックに対応しており、接続する相手や設定によって使い分けをします。
コーデックの種類は以下の通りです。

  • SSE4.2
  • AVX2
  • NVENC

SSE4.2はゼロクライアントやホストカードで使用されています。CASでも使用可能で、最大8コアを使用してエンコードします。
ロスレスで画面データーを転送可能です。

AVX2はSSE4.2の上位命令セットで、CPUのコア数分だけ、シームレスに負荷分散が可能です。このコーデックは、CPUが対応していないと使用できません。
こちらもロスレスでの画面転送が可能です。

NVENCはその名の通り、NVIDIAのGPUの機能です。対応GPU以外で使用する事は出来ません。
H.264 YUV4:4:4、YUV4:2:0が選択できます。GPUに比べると圧縮率が高く、帯域を圧迫しません。
ロスレスには対応していません。

基本的に対応しているGPUはTeslaおよび2000番以上のQuadroです。

これは、GPUのエンコードが必要というわけではなく、フレームバッファからデーターをキャプチャするために使用しているAPIがTesla、Quadro系にしか対応していないからです。

最近ではGeforceでの動作もするようなので、多少は制限が緩くなったのかもしれませんが、いずれにしろNVIDIAのドライバー次第という気がします。

Standard Agent

Standard Agentは主に仮想環境で使用されます。Graphics AgentがGPUのフレームバッファをキャプチャするのに対して、こちらはシステム上でWDDMとして動作し、仮想画面に表示されたデスクトップの差分データーをキャプチャし、圧縮、暗号化し転送します。

通常のスタンドアローンPCにもインストールも出来ますが、インストールするとローカルのマウスが表示されなくなるため、作業かとても静楽なります。

たまに会社に出社して作業をする必要がある場合は、ゼロクライアントを使用するか、ソフトクライアントのインストールされたPCを用意し、リモートアクセスする必要があります。

その他のソフトウェア

インストールが必須ではありませんが、使用する環境によっては以下のソフトウェアを使用する必要があります。

詳細についてはそれぞれのリンク先を参照してください。

PCoIPクライアント

その名の通り、PCoIPプロトコルに対応したソフトウェアクライアントです。Windows、Linux、MacOS用が用意されています。

また、モバイルOS用として、iPadOS、Android Tab(Chrome Book含む)があります。

HPやDELLのシンクライアント用にもソフトウェアクライアントは用意されていますが、それらは各メーカーからしかダウンロードできません。

Agent以外にRWCへ接続することも可能です。

PCoIPソフトクライアント

CAS Manager

PCoIPのホストとクライアントの接続を管理します。インターネットからオンプレミスのホストにアクセスするためのセキュリティーゲートウェイ、ユーザー認証、コネクションブローカーの機能を備えた管理ツールになります。

CAS Managerは接続するために必須ではありませんが、台数が多い場合はあると便利です。

CAS Managerとは?

Local License Server

通常、Agentのライセンス認証は、クラアントとのセッションが張られるときに、Teradiciが管理しているクラウド上のライセンスサーバーに接続して使用可能なライセンスがあるかを確認します。

Local License Serverはその名の通り、ライセンスサーバーをオンプレミスに自身で構築する為のソフトウェアです。

完全に閉じた環境でのリモートアクセス環境を構築したり、組織のセキュリティーポリシーによって外部へのアクセスが難しい環境で使用されます。

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